高断熱・高気密住宅

2017年5月11日 (木)

モコハウス箕面森町モデルの「BELS評価書」

モコハウス箕面森町モデルハウスの「BELS」認定書

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平成2841日から、新たな建築物省エネルギー性能表示制度(Building Energy-efficiency Labeling System)、通称BELS(ベルス)制度がスタートしました。

この制度は全ての建築物を対象として、省エネルギー性能などに関する客観的な評価や表示を行う制度です。

この制度は、従来は非現住建築物についてのみ適用されるものでしたが、今回、住宅にも適用されるようになりました。

BELS制度では、一定の定められた計算法によって建築物の一次エネルギー消費量を算定して、基準に基づいて省エネ性能を評価します。

評価結果は、5段階の星マークによって表示され、それが掲載されたラベルを建築物に貼り付けるなどの方法で掲示等することが可能となっています。

消費者にとっては、住宅などの省エネ性能という「燃費」を、客観的な基準でわかりやすく知り、比較することができるというメリットがあります。

また、BELS制度は、国土交通省が定めた「建築物の省エネ性能表示のガイドライン」に基づき、第三者の客観的で公正な住宅性能評価・表示協会によって評価などが行われます。あくまで評価が行われたことによって正式な表示が可能となるものであって、自分で勝手に評価した場合には、制度による表示を行うことはできません。

このBELS制度は、客観的かつ公平に省エネ性能が評価されたことを証明するツールとして、各企業において建築物の省エネを通じた社会貢献などをアピールする役割、消費者において住宅や一戸建ての購入時の判断基準を提供する役割など、さまざまな場面での役割が期待された制度です。

なお、BELS評価の表示については、先に述べたように、対象建築物の一次エネルギー消費量に基づいて、星5つまでの評価がなされます。対象となる建築物が、基準からどの程度の削減率を達成しているかを評価します。

建築物の用途ごとに基準は異なりますが、評価が高いほど星の数が増えていき、星二つが標準的な省エネ基準とされ、星3つが誘導基準と定められています。

対象建築物の年間一次エネルギー消費量がゼロであったり、ゼロに近い場合には、高い省エネ性能を持った建築物として、星5つが付与されます。

因みに、モコハウスは上記写真にマル印でマークしましたが、「5ッ星」、「UA値=0.2」
と大きな評価を受けました。

特にUA値=0.2というのは、前回のブログでも書いたように、ZEH基準となるUA値が0.6W/㎡・K(4~7地域)ですからその3倍ものスーパー断熱性能を持っていることになります。

このような超高性能な住宅は多分どこにもないと思います。

何度も書きますが、私は7月中旬盛夏の頃に完成するモデルハウスの完成を本当にワクワクしながら待っています。

少しオーバーな表現かもしれませんが、前人未到の世界が味わえるのではないでしょうか。

2017年4月14日 (金)

ZEH住宅とは

政府の目標として「住宅については2020年までにZEHゼッチ(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)を標準的な新築住宅とすることを目指す」と発表されています。

ZEH(ゼッチ)(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)とは、住宅の高断熱化と高効率設備により、快適な室内環境と大幅な省エネルギーを同時に実現した上で、太陽光発電等によってエネルギーを創り、年間に消費する正味(ネット)のエネルギー量が概ねゼロとする住宅です。(*経産省 資源エネルギー庁  省エネルギー・新エネルギー部  省エネルギー課HPより)

この文言を素直に読むと「快適」と「省エネ」を同時に実現、と書かれているのでZEH住宅にすると「省エネ住宅」すなわち「快適住宅」にもなると理解してしまいます。

でもそうでしょうか。

というのは、その経産省のZEH基準となるUA値は0.6W/㎡・K(4~7地域)程度であり、「省エネ法」による1999年(平成11年)次世代省エネ基準から今回の「ZEH基準」まであまり向上していないからです。

変わったのは断熱性能を示す表現方法で、旧来の建物の形状などの熱負荷も考慮した建物全体の断熱性能を表す熱損失係数「Q値」(単位:W/㎡・K)から、外皮の断熱性能の平均値を示す「UA値」に変わったことです。肝心の住宅性能に関しては17年間大きく進歩はしていません。

<*注)U値は外皮断熱性能の平均値を示すので、建物形状をふまえた建物全体の断熱性能を示すQ値が悪くても、U値で表すと同じ数値になってしまうことがあり、これに関してはむしろ悪い結果を生み、以前よりも後退したことになります。>

「ZEH」ハウスは、住宅性能は少々低くても太陽光パネルの発電能力を上げ、加えて省エネ化されたエアコン、照明のLED化、省エネの給湯器などを採用して「創エネ」によって、基準1次エネルギー消費量をゼロ、もしくは下回わるようにすればよいのです。

つまり、住宅会社が特に技術を磨いて住宅の基本性能の向上を目指さなくても、設備機器類を省エネ化して太陽光パネルなどを設置すれば差引エネルギーゼロの「ゼロエネ住宅」ということになります。

今回の政府目標はエネルギーの「ゼロ」化が目的であり、それは必ずしも快適な住宅を目指しているということではないので、エネルギー問題と、快適な室内住環境とは分けて考える必要があることをこれからの住宅購入者は知らなければなりません。

因みに、当地域の「建築物省エネ法」による平成28年の省エネ基準UA値0.6W/㎡・K(Q値換算≒2.0W/㎡・K)は、18年も以前の平成11年の次世代省エネ基準の等級4を少し上回るレベルなので、エアコンも各室に1台は必要、廊下・トイレ・浴室は寒い又は暑く快適な住環境にはなりません。
特に高齢化していく時代にあって、暖かい居間から極端に寒い浴室やトイレに移動した場合のヒートショックなどには対応しません。寒い時にも暑い時にも家中どこへ行っても温度差がないのが本当に快適な住宅なのです。

2014年7月27日 (日)

連日記録的な猛暑が続いています。モコハウスでは・・・

7月25,26日の両日は記録的な暑さが続きました。

皆さんのお宅では暑さ対策をどうされているでしょうか。

さて、昨年も紹介しましたが、この両日もモコハウスのモデルでは外気温度、室内温度のデーターをとっています。(1年中連続測定している)

この両日の暑さは多数の熱中症患者が出たと報道されるほどで、格別だったように思います。

さて、当モデルでは、エアコンの設定温度を25℃にしています。
国の推奨する28℃ではエアコンの機能上、湿度が下がらないので、肌がベトつかない湿度まで下げるため25℃に設定しました。
28℃でも湿度が低ければ耐えられるかもしれませんが、日本の場合は高湿度のため、じっとりとした不快感がどうしてもぬぐえません。
なお、除湿運転にすると湿度を下げるために冷却した空気を再加熱する必要があるため、電気代が高くつきます。(除湿運転は電気代が安いと思っておられる方がおられるようですが、それは間違いです。

結果は下記グラフから解る通り、両日の外気温度の平均は32.4℃(最高温度は37.5℃・平均湿度53.8%、北側バルコニーで測定)、1階室内(キッチンで測定)の平均温度は25.8℃・平均湿度56.3%、2階室内(階段ホールで測定)の平均温度25.6℃・平均湿度58.1%でした。

これで肌がジトッーとすることなく、温湿度とも快適な環境を保つことができます。
因みに、お客様から伺う温度湿度の感じ方は、とても大きな幅があります。
上の設定は私が快適と感じる温湿度です。(私は大汗かきの暑がり屋です。肌がじめっとするのが嫌なので、どうしても湿度を60%以下にしたいのです。

ところで、一番気になる電気代ですが、これも以下の通りです。
使用電力は、エアコンに取り付けた電力センサーの測定結果です。

2日間の1日当たりの消費電力は4.092kw/日でした。(4.0kwエアコン1台だけで運転)
普通はあり得ませんが、この猛暑が30日間連続したと仮定して計算しても、1か月当たりの電気代は 4.092kw/日×28円/kw×30日=3437円/月です。
普通の天候の場合は、2000円/月程度だと思います。

これは、一般的に行われているように、決められた部屋だけを、決められた時間だけ冷房運転する方法ではなく、24時間・全館どの部屋に行っても同じ温度に冷房できての電気代なのです。
それで比較するとモコハウスの省エネ性と快適性の凄さがお解りと思います。

リビングや食堂だけを冷房してるとき、トイレや寝室などに行くために一歩部屋の外に出た途端、ムッした不快な暑さを感じた経験をお持ちだと思いますが、全室同じ温度だとその不快感を感じることがありません。問題のヒートショックの心配もありません。
この快適さを味わうには、少なくとも熱損失係数Q値は1.0W/㎡k前後の数値は必要だと思います。

この快適さは、一定の数値を持った高断熱・高気密住宅に住んでみないと解りません。
暑い日が続くうちに、是非性能を体感するためモデルに来て来てください。

図はクリックすると拡大します。

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2013年8月30日 (金)

完成建物のお引渡し

暑かった8月もいよいよ終わりです。

今月は、9日川西(清和台)、10日(淡路島)、21日(名古屋)と3棟、お引き渡しをしました。
(モコハウスのホームページの<実例のご紹介>に完成写真が掲載されています。)

以前にも書きましたが、数多くのンハウスメーカー、工務店の中から信頼してモコハウスを選んでくださったことに対する、責任の重さをつくづく感じます。

特に今回は名古屋のH様からのご注文もありました。
離れた場所からご発注されるにあたり、お二人で色々とお悩みになられたのではと想像します。
でもそれらを乗り越えて、モコハウスにご発注頂きました。
それだけのご信頼に対し、とても責任を感じます。

南淡路のK様とも随分と長いお付き合いでした。
私が言うのもなんですが、お二人が長くお考えになっていたリゾート地での住宅、まさしくリゾート地にふさわしい建築が完成し、喜んで頂けたのではないかと思います。

川西清和台のT様、お忙しいご主人の代わって、かつ3人の小さいお子様の面倒を見ながらのお打ち合わせ、さぞかし大変だったと思います。
でも本当に心から喜んで頂きました。
こちらの方もそれに相当する喜びがありました。

お出会いから、お引渡しまで、それぞれについてとてもなつかしく思います。

住宅の仕事は家を建てて、引き渡してナンボの世界ではないと常に思っています。
工事が無事に完了し、お引渡しが終わって、すごく喜んで頂いたその後も、変らずモコハウスにして良かったと言っていただいて、本当の建築屋としての喜びが湧いてくるものです。

お引渡し後、数年たってご訪問した時、快適に過ごしていますと感謝された時は本当にうれしいものです。

折角のご縁を、末永く大切にしていくためには、お客様をがっかりさせるような建物を建ててはならない。この当然の事を守っていくために、日々の努力と改善の積み重ねが必要です。

売上げてナンボの建売屋さんや、ハウスメーカーさんのように対会社ではなく、人と人との信頼関係に基づくお付き合いですから、本当に責任の重い仕事だとつくづく思います。

お引渡しの時、しんどいけれども、こんなに責任のある仕事に就ける幸せを感じる時でもあります。

皆様、これからも宜しくお願い致します。

2012年12月 8日 (土)

最適なQ値を求めて

来年の3月末、モコハウスは阪急不動産宝塚山手台「ビューノ」に4代目モデルハウスをオープンさせます。

今回のモデルも私の考える住宅の3要素、「デザイン」・「自然素材」・「性能(高断熱・高気密+耐震)」は変わる事なく、又設計・デザインはスウェーデン人建築家トーマス氏に依頼しています。

但し、毎回変化しいる数字があります。
それは断熱性能です。現行モデルの断熱性能を表す熱損失係数Q値は0.86W/㎡・Kでした。それが今回は0.69W/㎡・Kとなります。

気密性能を表す、C値は全棟測定を実施していますが、これは変わらずというかこれ以上はない、0.1c㎡/㎡を達成しています。

***Q値とは、床・壁・屋根など各部位から逃げる熱の量を延床面積あたりで割った数字で、小さいほど優れている。因みに関西地区(Ⅳ地域)の次世代省エネ基準のQ値は2.7W/㎡・K、北海道(Ⅰ地域)基準は1.6W/㎡Kである。数字からモコハウスは北海道基準の約2倍以上、当地域基準の≒3~4倍の性能を持っているかが判る)***

モコハウス場合、数字ありきではなく、つまり国の省エネ基準がこれだからそれ以上にするとか言う事ではなく、如何にすれば少ないエネルギーで快適な家が出来るかを探っていくと、結果的にその数字が国の基準をかなり上回っていると言う事なのです。

現行のモデルでも、その前のモデルでも数字的にはⅠ地域基準をかなり上回っておリ、当地域の住宅と比較すると、断然快適ではありました。(一般的には今のままでも充分とも言える)でもそれではどうしても満足できないのです。

技術者の性というか、あるところに行き着くとついどうしてもそれ以上の性能を住宅を作ってみたくなるのです。
どうしても、そんな性能って一体どんな感じに実感・体感出来るんだろうと言う、欲求・興味を押さえる事ができないのです。
これは建築に限らず、どんな分野の技術でも、パーフェクトというものに行きつかない限り永遠に求め続けられるものだと思います。

因みに、当地域において、0.69W/㎡・Kで実際に建てられた住宅は多分ないのではないかと思います。
だからこそ今回、今までモデル(0.86W/㎡・K)との違いを自分自身で体感してみたいと思ったのです。
勿論、数字は正直ですから、今までとは異なる体感が出来ることになるのだろうと想像しいますが、果たしてその違いがどれほどのものかは実際に作ってみて体感してみない事には、想像しているだけでは判りません。
現行モデルとの0.17W/㎡・Kの差は消費エネルギーの値としては計算できるのですが、それはあくまでも数字であって皮膚感覚や体感ではありません。数字の違いが体感的に凄いものなのか、はたまた大した事がないのか、実際に自分の住む地域で実際の家を建てて自分の肌で感じて見ない事には判らないことなのです。

性能をアップするにはどうしてもコストが掛かってしまいます。「コスト対効果の程度」を自分で試してからでないと、お客様にお勧めするわけには行かないので、自分たちでモデルハウスをチェンジする毎に確認していくようにしているのです。

北海道に行くとモコハウス以上数値の住宅はありますし、今のモコハウスのノウハウがあればその数値の住宅を作ろうと思えば作れます。でも北海道の寒暖と関西地区の寒暖は違うレベルにあります。ですから、そっくりそのままの数値を持ってきても空間・開放感なども含めて総合的に快適になるかどうかは別問題であると私は考えています。
当地域には当地域なりの最適な快適さがあるはずだと思っています。

住宅の快適さは数字だけではなく、空間(開放感)、開口、明るさ等々人の感性によるところが大きいのです。
<ただし、現行の次世代省エネ基準値はあまりにも、お粗末過ぎます。>

住宅はメンタルなものだとつくづく思います。

人間にとって快適な住宅とは、それは永遠の課題かも知れません。

現在のけやき坂モデルハウスのQ値は0.86W/㎡・Kで、かつかなり開放的で快適な空間を持っています。最近の当地域の最低気温はマイナス4℃程度まで下がります。
でも、室温は1・2階の各室(風呂・トイレ含む)とも20℃以上を保っておりとても快適です。
尚、暖房器具は深夜電力利用の蓄熱暖房機(7KW)が1台1階のLDに設置されているだけです。
床暖房など必要としません。

ぜひ、この寒い時期に「0.86」をけやき坂モデルハウスで体感して見てください。
数字の意味がお解かりになると思います。

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