外断熱と自然素材と樹脂サッシ

2015年3月 9日 (月)

本場のお客様

京都精華町のS様邸です。

S様ご夫妻は、北海道生まれの北海道育ち。
北海道では冬でも室内ではセーターを着ないで過ごすということをお聞きしました。
また、竣工後は札幌からお母様もご同居されます。

寒さの本場、北海道のお客様からモコハウスがどのように評価されるか、ドキドキです。
S様御夫妻は、こちらに来られて7年間を過ごされているので、こちらの家に慣れておられると思いますが、お母様は初めての関西です。

お母様にも喜んで頂き、ご家族が仲良く過ごされることを願わずにおれません。

多くの会社の中からご縁があって、モコハウスを選んで頂いたお客様すべてを、ガッカリさせることなく、モコハウスを選んで良かったと言って頂けることを、心の底から思っています。

下の写真。今回決めた外壁のカラーはミディアムブラウンで、モコハウスで初めての使う色です。明るい木目のお家になります。シートを張った足場が掛かっているので、全景はお見せ出来ないのが残念です。

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リビングゾーンとダイニングゾーンを一体にせず又、壁で間仕切るのでもなく、階段と格子のルーバー設け、S様のご要望で、ある程度分離した感じのあるリビングダイニングとしました。

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色々な使い方のできるロフトを設けました。ご主人の隠れ家になるのでしょうか?

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4月中旬の、お引渡しが楽しみです。

2015年2月22日 (日)

床下エアコンと上下間温度差

「床下エアコン」ブログその2です。

当ブログで2月12日に床下エアコンの事をかいた翌日13日の[日経新聞]に、「冬も快適な家、秘密は高断熱の窓と床下エアコン」の見出しの記事が掲載されていました。

筆者のM氏の記事について、あまりにも実態とかけ離れた記述と偏り、M氏と私の断熱に対する考え方の違いについて、私なりの考え方を書いてみたいと思います。

断熱の方法について先ず、第3種換気を第1種換気に改める。次に住宅の断熱性能向上の方法について、①アルミ枠シングル硝子(U値:4.65W/㎡K)を樹脂枠の複合硝子サッシ(U値:1.7W/㎡K)に向上させる「窓強化型」と、②100㎜のグラスウールを180㎜に向上させる「断熱材強化型」の二つを例に、どちらを優先させるべきかを施工コストを示して優先順(優位順)を述べられています。

最初の3種換気から1種換気に改めるのは私も賛成です。

次の「窓強化」と「断熱材強化」の記述について、「窓強化」をした場合、120㎡程度の標準的な建物の場合30万円程度のコストアップがある。しかし「窓強化」した場合と同じ程度のUA値(Q値でも考えても基本的には同じ)を保つためには100㎜厚さのグラスウールを180㎜に強化する必要があり、そのためには「窓強化」30万円の3倍のコストがアップ(90万円)するので、窓強化を選択する方が有利だと書かれています。熱の計算式は正しいのですが、問題は施工コストです。

要は同じ断熱性能を得るために「窓の強化」だと30万円ですむが、「断熱材の強化」だと3倍の90万円も掛かるという意味です。これを読む限り読者は、壁の断熱は差し置いても窓の断熱を優先しようと考えるのが普通です。

もし、これが逆ならどうでしょうか。
樹脂製複合サッシへのコストアップ30万円は建築業者の仕入れコストに幾分の差はあれまあ世間相場はこんなものだとしましょう。
ただ、どう考えても納得いかないのは100㎜のグラスウールを180㎜に増量した場合、90万円も余計に掛かるというところです。

因みにグラスウール100㎜の相場は大なり小なりせいぜい400円/㎡程度ではないかと思います。それを30坪の標準的家屋の壁・天井に施工する場合、断熱材面積に換算すると平均的には200㎡程度でしょう。つまり100㎜を200㎜に強化しても、差額の400円/㎡×200㎡=80.00円しか増えません。

つまり、同程度の断熱性能を得るためには、「窓強化」を選択すると「断熱材強化」の≒3.8倍のコストが掛かるという、M氏の試算とは全く逆の結果になるのです。

だからと言って、私はグラスウールが賢い選択だと言っている訳ではありません。
確かにグラスウール(壁体内断熱工法)は安いですが、それなりに大きな欠点とリスクを持っています。
先ず、熱伝導率が低いこと。(グラスウール24K:0.038W/K)、次に室内側を完全な気密シートで施工しなければ、内部に水蒸気が入り込み内部結露を発生させ、ひいてはそれが原因でカビを発生させ、結果ダニの発生につながる可能性が多々あること。
また、カビの発生だけでなく木材に腐朽菌の発生も考えられ、建物の寿命を縮めることにもなること。
言うまでもありませんが、内部結露は断熱性能そのもの劣化にもなります。室内側の完全な気密を保持する施工は実際はなかなか難しく、どうしてもリスクがあります。

ならどうするか、物理的に熱伝導率が小さく。吸水率の小さな断熱材素材を建物躯体の外側に施工(外断熱)すれば良いのです。そうすれば上記のリスクはなくなります。

但し大きな欠点(?)が一つあります。それは素材の価格です。
因みに180㎜のグラスウールと同じ熱抵抗値を持つ高性能フェノールフォーム保温板(0.019W/K 厚さ90mm )の場合だと3700円/㎡(グラスウールの4.6倍の価格)もすることです。それにしてもグラスウール100㎜を180㎜にアップするのと同等の性能をフェノール板でアップすると差額は1900円/㎡×200㎡=380.000円アップしますがとても90万円にはなりません。
「窓強化」より8万円程度のアップなら、建物本体に対するリスクを考慮すると選択肢の範囲に入るのではと思います。

ところで私なら、私ならどちらか一つではなく、冬季夏季の快適さと省エネ、また家の寿命を考えると「窓強化」、「断熱材強化」の「両方を満たす選択が正しい」と書きます。

読者の中には差額の30万円は大きいとお考えの方も多数おられるとは思います。
でも窓や壁・屋根の断熱施工は新築の時にしかできません。この性能住宅は家の寿命がある限りついて回ります。将来リフォームしてもなかなか所期の性能にはなりません。
30万円は大金といえば大金ですが、あとでどうとでもなる部分や車などは極力始末してでもこの30万円をひねり出すことをお勧めします。何十年の時間・期間があれば30万円の節約は充分に可能ではないでしょうか。
35年の長期ローンを組んで返済する住宅という高額な買い物をするにあたって、中途半端な断熱性能の住宅を購入する。長期にわたり住み続けることを思うと、なんだかつらい気がします。

一生過ごさなければならない住宅を快適にするためのこの投資は高いでしょうか。

次に、M氏の床下エアコンについての記述です。
氏は床下エアコンの有用性について、建物の熱損失係数Q値が1.9W/K㎡、隙間相当面積C値が1.0㎠/㎡の住宅を前提とし、その場合に部屋内の上下温度差が3~4℃発生するとの想定で、床下エアコンによる「1階床面の暖め効果」を述べられています。

また、前回私が書いていたエネルギーのロス大きさについて、M氏は床下エアコンで暖房時に逃げる熱量は多くても9W/㎡と書かれています。

理由は晴れの日の日の出から日没まではエアコンをかけていないからと言われています。
でもその時の外気温度がいくらで、各階の各室内温度の各部位の温度が何度なのかの各データーがなにも書かれていないので、唐突に「9W」しか逃げないと言われてもどんな計算式によるものなのかわかりません。エアコンをかけなければエネルギーのロスがないのは当然です。但し、その状態が快適なのかどうか判りません。状況を理解するためにはやはり客観的なデータもしくは、[9W/㎡」の算出根拠になる計算式が必要です。計算式がないのでどうして「9」という値が出てきたのか解りません。
いずれにしても、快適さを感じる温度は個人によって大きく異なるので、データーが必要です。

因みに、私が前回のブログで簡単に計算した損失数値は、単純計算ではありますが1.68KW/㎡Kです。
この数値は前提条件が異なれば、当然異なりますが、いずれにしても「9W」とは次元が違うほどの違いです。熱は高い方から低い方へ流れるという物理の法則にしたがえば、冬の地面や床下のコンクリート面の温度が室内温度と同程度ではない限り、熱は計算通り正直にコンクリート面を通して地面に逃げて行きます。(当モデルハウスでの熱電対による、床下コンクリート表面の測定結果は一番高いところでも16℃です。平均は13℃程度)

また、床下エアコンの施工条件として、Q値が1.9は必要と書かれています。1.9以上がダメなら、1.9以下ならどういうことになるのかの検証記事はありません。

前回にも書きましたが、以下はモコハウスでの計測結果です。(モコハウスでは四季を通して各室各階の連続データーを取っています。)

下の写真は2月15日のモデルハウス(Q値0.69)での表面温度測定風景です。

*写真はクリックすると拡大します。

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1階床面表面温度23.1℃

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同じ場所での屋根面表面温度23.7℃

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2階床面表面温度23.7℃

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以上写真のように、モコハウスモデル住宅では上下間の温度差は1~2℃内外にとどまっています。
また床の表面温度もそれぞれ床下エアコンや床暖房などなくても、1階23.1℃、2階23.7℃と床暖房並みの温度を保っています。因みに、室内温度も各部でほぼ同じ、屋根面温度も23.7℃と1階床面と比較しても0.6℃しかありません。

要するに、住宅の熱損失係数を1.0W/㎡K程度まで下げると、地面に熱を奪われることを承知で敢えて床下にエアコンを設置しなくても、室内の空調機だけで床面の温度が上がってくることが実証されています。

上記、測定当日の同時間における外気温度は6℃程度です。因みに外気温度が0℃まで下がっても室内温度はあまり変わりません。1階床と屋根面(天井面)の温度差が1℃内外に収まるなんて、実生活の体験からは信じられないかもしれませんが、これはマジックではなく事実です。

つまり断熱スペックを上げていくほど、当然といえば当然ですが上下間の温度差は小さくなっていきます。Q値と建物内部の上下間の温度差の相関関係は興味深いものがあります。
モデルハウスでの温度測定は理論の検証結果です。(理論と実際の差を検証することが必要です。ぜひ一度ご来場の上ご確認ください。

このように住宅自体の性能を向上させると、余分なエネルギーのロスもなく、快適な空気環境を得ることができるのです。

中途半端な断熱性能の住宅の床を熱ロスしながら暖めるといったような、小手先のアイデアで快適さのつじつまを合わせるのではなく、私がいつも言っているように、基本に忠実に正々堂々と熱に立ち向かっていくことが、良い住宅づくりの原点であると私は確信しています。

最初に、基本性能さえしっかり作り込んでおけば、いついかなる空調システムが出現しても常に一番有利にそれらを採用し利用できるのです。

*以下、参考までに、本記事の測定日ではありませんが外気温度と1・2階の室内温度の変化のグラフを添付しておきます。

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2015年2月12日 (木)

床下エアコンってどうなの?

最近、床下エアコンで床を暖める空調方法(?)の話を聞きます。
仕組みは市販のエアコンを壁に掛けて室内に向けて吹きだすのではなく、床下に向けて吹き出して床下空間を暖め、床下の空気を床に設けた吹出口から室内に吹き出すと同時に1階床自体を暖めるというアイデアです。

床暖房のように床自体を暖め、かつ床から暖かい空気が出てくると言うのはいかにも暖かそうなグッドアイデアな感じがします。

でもこのアイデアに関して素朴な疑問があります。
それは床を暖め、室内に暖気を送るためには床下空間全体が暖まります。
床全体が暖まると土間・基礎コンクリートも暖まります。コンクリートは熱容量が大きいので蓄熱効果が期待できメリットのように言われます。でもコンクリートだけが暖まれば良いのですが、熱は高い方から低い方に流れるので、その土間コンクリートに接した温度の低い土壌(地面)全体に熱が逃げて行ってしまします。コンクリートを一定の温度に保つためには一定の熱量を与え続けなければなりません。冬季に地面(土間)全体がエアコンからの吹き出し温度の≒40℃程度(床下の温度は25℃程度)に達することはまず考えられないので、エアコンから供給される暖かいエネルギーは、地面に流れ続けることになります。

でも損失するエネルギーの量がそれほど大きくなければアイデアとしては面白いのかなと思い、基礎周辺と地面から具体的にどれほどのエネルギーが損失するのかを計算してみました。

設定条件(各部位の熱伝導率とその厚さ)

①土壌(ローム質の場合)熱伝導率1.00W/mK  厚さ0.5m(凍結深度とする)

②基礎・土間コンクリート 熱伝導率1.6W/mK 厚さ0.15m

③基礎に用いた断熱材(押出法ポリスチレンフォーム3種) 熱伝導率0.028W/mK

④建物の大きさ8m×8mと仮定 基礎の立上がり高さ0.5mと仮定

上記条件から各部分の熱抵抗値、熱還流率を算出し、貫流熱損失を計算してみます。

①土間(土間コンクリートと土壌)からの熱還流率の計算

1÷{(0.5m÷1.0W/mK)+(0.15m÷1.6w/mK)}=1.686W/㎡K (熱還流率)・・・・(A)

②建物周辺の立上り基礎コンクリートからの熱還流率

1÷{(0.15m÷1.6W/mK)+(0.06m÷0.028W/mK)}=0.447W/㎡K (熱還流率)・・・・(B)

次に上記を使って、具体的にどれくらいのエネルギーを損失するのかを計算します。

①土間からの貫流熱損失(温度差1℃の時に1時間当たりに損失するエネルギー)

(A)×8m×8m=107.904W/K (貫流熱損失)
(B)×8m×4×0.5m=7.152W/K (貫流熱損失)
合計で貫流熱損失は≒115W/K となります。

この算出値を使って、熱は高い方から低い方へ流れるので、エアコンで暖められた床下空間と土間面の温度差を想定して逃げる熱量を推定します。
床下温度を25℃、土間の温度を15℃と仮定します。

115WK×(25℃-15℃)=1150W=1.15KW   (定義は異なるがKは℃と同じと考える)

つまり1時間当たり1.15KWの熱が基礎と地面から流失していると考えられます。
これは暖房能力4.2KWのエアコンを運転していると仮定すると27.4%もの熱を損失していることになります。

上記損失率については、土壌の種類、断熱材の性能、床下や土間面の温度差等々の諸条件により差異はあると思います。しかし土間の温度が、エアコンからの吹き出し温度(床下空間温度)がを上回らない限り、熱の損失は必ず発生します。(熱は低い方へ流れる)

ではなぜエネルギーの損失に目をつぶって、床下エアコンを設置するのでしょうか。
考えられるのは、

①容易に床暖房の快適さを得ることができる。(輻射熱)
②建物全体を暖めないでも、床面からの直接的な熱伝導によって暖かさを感じさせる。
③住宅の断熱気密性能を上げなくても、暖かさを感じることができる。

以上のように床下エアコンの設置にはメリットもあります。でも最大の欠点はエネルギーのロスにあります。設置者は、電気代のロスは承知で、安易に快適さを求めるということなのでしょうか。それにしてもロスが大きすぎます。

私は、今までに4戸のモデルハウスを作って来ました。最初はQ値1.8W/㎡K程度から始まり、1.6、0.86、0.69W/㎡Kと作って来ました。その経験から暖・冷房時における快適さを味わうには、Q値1.0前後は最低必要だと感じています。北海道の次世代省エネ基準Q値1.6程度では、強力にエネルギーを消費しないと、少々うすら寒い感じがぬぐえませんでした。こんな場合にはエネルギーロスを承知の上で床下エアコンの設置もありかも知れません。

しかし、Q値を1.0前後に設定すると敢えてエネルギーをロスしてまで、床下エアコンにこだわる必要はないと思います。モコハウスでは基礎断熱と床下(フローリング裏面)断熱のダブル断熱を標準仕様としており、室内の壁掛けエアコンの運転だけでも床表面温度は21~22℃程度は保っています。因みにモデルハウスにおける床面温度と室内温度の差は0.5℃程度に収まっています。
(因みに、モコハウスでは断熱だけではなく、断熱性能において車の両輪に例えられる隙間の大きさを示す隙間相当面積C値も、全棟での測定を実施し、ほぼ全棟0.1㎠/㎡の圧倒的な気密度を持っています。)

また、床下エアコンの場合2階の床面や2階の室内温度はあまり上がりませんが、床・壁・屋根面全てを、熱抵抗の大きな断熱材で覆い、かつ気密度の高いモコハウスでは1,2階の温度差が常に1~2℃以内に保たれており、建物内ほぼ全域が快適な温度になっています。

たとえば、本日(2月12日午後5時)の外気温度は6℃、1階室内温度22℃、1階床面温度21.5℃、2階室内温度23℃、2階床面温度22.5℃です。壁面温度は床面とほぼ同じ温度です。
(熱源は1階に設置された深夜電力利用の蓄熱ヒーター。勿論エアコンでも出力が同じであれば同じ状況になります。

つまり、しっかりと必要な断熱・気密性能を保った家を作れば、暖める必要のない地面などに熱を奪われることなく、壁や窓など本体からの最小の熱損失と、換気による必要最小限の熱損失だけで省エネで快適な空調効果が得られるのです。

床下エアコンの場合、地面への熱損失を減らすために土間面を断熱することも考えられますが、モコハウスモデルでは熱電対による土間面の温度測定を行っていますが、夏場などの外気温度が32℃の時でも床面温度は23℃程度しかなく、床下で地熱利用の換気を行う場合には熱的に利用しないと損です。冬季も同じく外気温度0.7℃の場合でも16℃程度を保っており、折角の地面の熱を断熱材で覆って利用できなくするのはもったいないと思います。
*2014年2月23日ブログ参照

結論的に、快適な住宅を作るためには、熱の流れを真正面から正攻法で正々堂々と受け止めて対応するのが、地味ではありますが最良の快適な住宅を得る唯一の方法だと思います。良い住宅を作るには、良い住宅を作りたい信念と、高校生程度の物理の知識があれば十分です。

アイデアを用いることは勿論大切ですが、モコハウスではアイデアにとらわれることなく、愚直でも物理的な基本性能を大切にした家作りをしていれば、世の中がどのように変化してもいつでも余裕を持って対応出来ると思っています。

今、ほとんどのハウスメーカーや住宅会社が、太陽光発電やスマートハウス、HEMSなど住宅の基本性能に関係のない設備を、肝心の住宅に置き換えて売っています。

これでは日本の住宅の将来が思いやられます。

2013年10月1日に省エネルギー基準が改正されQ値に代わりU値で表示されれることになりましたが、U値は建物外皮の断熱性能の平均値を示すもので、Q値のように建物固有の熱負荷も考慮した建物全体の断熱性能は表示しません。
この改正は住宅性能の向上には明らかに後退です。

ついつい、ぼやきがでますが、日本の住宅政策は消費者の方を向かず、ほとんど一方的に企業側を向いているようです。これでは高額なローンを組んで家を買う若い消費者さんが可愛そうです。

2014年12月27日 (土)

今年最後、こだわりのお引渡し

今月25日、今年最後のお引渡しがありました。

香芝市のI様邸です。

ご主人と奥様の計算されつくしたこだわりが随所にみられる、力の入ったお家でした。
私たちも多くの住宅会社の中から、モコハウスを選んで良かったとご満足頂けるよう、またご主人の熱意に負けないように頑張りました。
I様のご主人本当にお疲れ様でした。

結果は写真の通りです。
この写真では全てご紹介できないし、素材の表情なども表現できませんが、実際には壁材などの仕上げ材からスイッチ一つに至るまで随所でこだわりの仕様になっています。
ここでは取り敢えず、ポイントだけでもご紹介します。

今年最後のお引渡しのI様始め、お引渡しをさせて頂いた全てのお客様に、感謝させて頂くと共に、お引渡しの終わったこれからが、モコハウスでは本当のお付き合いの始まりと考えています。
皆様、これからもモコハウスと末長いお付き合いをよろしくお願い申し上げます。

*写真はクリックすると拡大します。

スタイリッシュな外観

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60㎝角の大型タイルの床と、黒の黒板塗料で塗装された壁。京の町屋風をモダンにした長い玄関土間がリビングまで続いています。

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外観とともにスタイリッシュな感じの階段ホール

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鏡の枠材は、内装の造作材と同じ材料が使われています。(杉の古材)

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2014年12月 7日 (日)

モコハウスは密集地・狭小地には向かない?MOCOHOUSEの名の由来

モコハウスに来られるお客様から、「モコハウスは市内の密集地とか、狭小地には適していないでしょうね」とはよく言われる質問です。

お客様が想像されるモコハウスのイメージは、緑あふれる自然がいっぱいの場所に建つ家のイメージなのでしょうか。

モコハウスの名付け親は、実はトーマスさんです。
その設計者トーマス氏の考えるモコハウスのイメージ(コンセプト)は、モ(MOdern)コ(COuntry・COmpact・COmfortable)ハウス(house)の名前が示すようにモダンなカントリー風で、コンパクト(中身がしっかりと詰まっていてかつ経済的)ながらも快適で心地良いという意味が込められているのです。

勿論、環境の良いゆったりとした土地が最適なことは言うまでもありませんが、日本の土地事情は実際はそうはいかないのが現実です。

条件の悪い、狭い土地こそ、モコハウスの得意とするところです。超高断熱・高気密の特性を上手く利用して、部屋を細かく仕切らず、全体に空調を行き渡らせることができるので、外部からは想像できないような広い空間を作ることができるのです。

また、C値0.1㎠/㎡という驚異的な気密性能に加え、PM2.5も除去できるフィルター付の熱交換型24時間換気システムで、埃っぽい都会の空気を遮断し、濾過されたきれいな空気を室内に取り込むので、外から室内に一歩入ると、外部とは別の空間に感じてしまいます。

室内の快適さは物理的な条件ばかりではなく、トーマス氏の立体的に空間を利用した独特の建築計画にあることも言うまでもありません。私が言うのもなんですがモコハウスは狭小地に狭さを感じさせない、本当に快適な空間を作ることができます。

リビングリビングからキッチンリビングからキッチン玄関をみるロフト階段

2014年10月18日 (土)

前回と少し表情の違うモコハウス

モコハウスサイディング仕上げの第2弾を一足先にご紹介です。

前回ご紹介のM様邸は、ダイナミックな板の表情を持ったダークブラウンでしたが、今回のO様邸はステイングリーンに塗装されたアンティークな風合いの板目です。

この表情の板目に、ライトグレーに塗装された木製のバルコニーが何とも言えない上品でモダンな大人の雰囲気をだしています。

また、見付け寸法(正面から見た巾)の大きな、力強い白の樹脂サッシが全体を引き締めています。

トーマスデザインの、サイディングシリーズなかなか良いです。

少しグリーンがかった外壁色とライトグレーとのコントラストがGOODです。

写真には写していませんが、○○色に塗装されたスウェーデン製木製玄関ドアーがオシャレなワンポイントカラーのアクセントになります。
早く足場が外れて全容が現れるのが待ち遠しく、楽しみにしています。

お客様より私の方が楽しませて頂いて、O様すみません。

*写真はクリックすると拡大します。

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アンティークな表情の板目。

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完成は11月末。楽しみです。

2014年3月15日 (土)

箕面森町で初めての

明日、箕面森町で初めてモコハウスのお引渡しがあります。

森町は山から頻繁に鹿がやってくる、そんな自然環境豊かな新しい街です。
今回のK様邸はそんな環境にピッタリの、内部仕上には赤松の無垢板をメインに使用したお家です。

外観デザインは、トーマス氏のモ(mo)ダン・カ(co)ントリーです。(mocohouse)
大きなロフトを計画したため、少し背の高い外観にもなっています。

今は、ご夫婦と元気な男の子二人の4人家族です。

間取りは、今は子供室を仕切らず大きく使い、将来には個室になるように考えられた設計になっています。(詳しくはモコハウスHPの完工実例集をご覧ください→K様邸はまだアップされていませんが)

元気盛りの男の子2人が走り回るさまが目に浮かびます。

これから、わくわくするような新しい生活の始まりです。

K様、ご家族で予定通り思い切り走り回って、使い倒してください。
少々なことではビクともしませんから。

写真はクリックすると拡大します。

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追)「森町酒好」さん、数日前にコメントを頂いていることに気づき、ご連絡ができず失礼しました。コメントにも返信させて頂きましたが、古いアドレスが設定されていたので、昨年11月頃に変更したためです。こういうことに弱くてすみません。

2013年12月27日 (金)

大手ハウスメーカーは何を売る (その2)

今回は、Pホームさんの「売り」

Pホームでは今、創業50周年記念商品として、「エコ・コルディス」という商品を売り出している。
これは「太陽光発電システムそのもので屋根をつくる、という発想から生まれた大容量発電ルーフという未来のカタチ・・・・」(メーカー原文のまま)

この住宅会社の販売する「創業50周年記念商品」のテーマは住宅ではない。
大容量太陽光発電システムなのだ。
つまり、住宅はその手段(従)ということになる。プラズマTV事業で失敗し、今は発電・蓄電など家電以外の分野に活路を見出そうとする、家電メーカーパナソニックにとっては大切な戦略なのだろう。

また、住宅の外観デザインは大量のパネルを載せるために片流れ屋根とし、家の屋根全体を太陽光パネルで覆っている。
残念なことに片流れ屋根によって生じた空間は、単に屋根裏のデッドスペースとして処理している。すべてが太陽光発電のための建築計画だ。
肝心の中に住む人の快適さのためではない。

この会社は、家を売るよりも、家電(発電システム)を売ることが目的なのだろう。
消費者自身も、家電はあくまでも生活するための手段であって、快適さそのものではないということを再認識しなければならない。

モコハウスでは外観デザインはほとんどが片流れ屋根となっている。
これにはデザイン的な意味もあるが、屋根断熱(外断熱)の特性を利用した屋根裏空間を利用するための実用的な手段でもある。
もちろんこの片流れの外観シルエットを、デザインに最大限利用していることは言うまでもない。
つまり、モコハウスのこの形状は、太陽光パネルの搭載を目的としたものではなく、あくまでも人が快適に暮らすことを目的として生まれた、必然的性からのデザインなのだ。

因みにモコハウスでも、太陽光パネルそのもので、屋根面全体を覆い、11KW以上の発電の屋根を施工した実績がある。これはあくまでも、快適な居住空間を作ることを目的にした片流れ屋根を利用して搭載したものである。(参考までにそのM様邸 の完成写真を紹介する)

パナソニックは、有り余るほどの優秀な人材と技術力を持っている。その優秀な技術力を持って、中国などに負けない、もっと安く、素材の開発も含めもっと発電効率の良い、施工性の良い商品の開発をしてほしい。そうすればPホームなどを売らなくても、各住宅会社やそれ以外からも引き合いが後を絶たないだろう。また、環境問題にも大いに貢献する。

Pホームではほかにも、太陽光発電以外の売りとしては、「ピュアテック」換気システムという、温度センサーを利用したエコナビ搭載換気システムを採用しているが、これはセンサーで受けた温度差で換気量を変化させるというもの。この微妙な流量の変化による省エネ効果がそんなに期待できるとも思えない。わざわざこんなに複雑なシステムを作らなくても、単純に地熱利用方式の熱交換型換気システムを採用するほうが、よほど簡単で確実に省エネを図ることができる。また、単純なシステムにしておけば、故障のリスクも少ない。
個人住宅における機械的な部分は、汎用的なパーツを使って単純に組むほど良い。

あと、「キラテック」とかいう、汚れにくいタイルの外壁を採用しているが、これなど最近はほかにも超親水性仕上げの汚れにくいサイディングや吹付材がある。あとは外装仕上げにタイルを好むかどうかの個人的な問題だが、きれい好きの日本人には向いているかもしれない。

要は、Pホームは快適な居住性の住宅を売るのが目的ではなく、太陽光発電システムや蓄電システムや建材を売ることが目的となっているようだ。
それらの設備は、ないよりあるに越したことはないが、発電ができて、外壁が汚れなければ人は家に快適さを感じるだろうか。
このメーカーは消費者に何を売ろうとしているのか、また、消費者は何を目的に家を建てようとしているのか。消費者自身が考える選択の問題でもある。

あと、Dハウスは、外張り断熱を売りとしているが、結論的にはⅣ地域の次世代省エネ基準をクリアしているに過ぎない。

各社の断熱性能はシリーズによって異なるかもしれないが、概ね、Dハウス:2.3W/㎡・K、
Sハウス:2.4W/㎡・K、Pホーム:2.7W/㎡・Kとなっている。(数字は小さいほど優れている)
Ⅰ地域(北海道)の次世代省エネ基準は1.6W/㎡・Kである。
因みに、モコハウスのモデルでは、0.69W/㎡・Kとなっている。

私が、今まで色々な性能のモデルを作ってきて実際に肌で感じたのは、性能が良いに越したことはないが、(評論家の中には、オーバースペックを云々する人もいるが、今の技術ではオーバースペックはあり得ないし、スペックがよすぎてのデメリットはない。)
私は、当地域において快適な住宅と言えるのは、最低でも、Ⅰ地域基準の1.6をクリアする必要があると思っている。

ハウスメーカーのトップを行くSハウスさんには、日本のトップメーカーとしての自覚をもって、業界全体の性能向上のために頑張っていただきたいと思う。

2013年8月 2日 (金)

モコハウスNew S Type完成見学会

明日の3日から4日まで、川西市清和台で完成したT様のお家をお借りして、完成見学会を行います。

今回は、モコハウス初のSType(910モジュール)です。

モコハウスの洗練されたデザインと、超高断熱・超高気密はそのままに高コストパフォーマンスを実現した住宅です。

Q値は1.17W/㎡・K、C値は0.1c㎡/㎡とコンパクトな躯体には充分な性能を持っています。
*Q値はⅠ地域・北海道基準の1.6W/㎡・Kをしのぐ性能を有しています。C値は勿論ダントツの性能です。

この猛暑の中、熱中症から、また厳寒の冬にはヒートショックから身体を守ります。

なお、2階階段室にエアコンを1台設置の予定です。まだ工事中で運転していませんが、多分それ1台で全館の温度をコントロールしてくれるはずです。

また、充実した住宅設備機器も完備です。
特に、キッチンはウッドワン社の(無垢材の扉)を標準で採用し
ています。
その他、T様邸は浴槽、化粧台等標準品を採用されています。

その他、熱交換型24時間換気システムには、PM2.5も除去するフィルターが標準装備となりました。

立地もセミの鳴き声が全盛の今ですが、窓を閉めるとほとんど音が室内には入ってこない高気密性のある複層硝子の(アルゴンガス+Low‐E)樹脂サッシを採用しています。

明日明後日と暑くなりますが、涼みがてらモコハウス完成見学会お越しください。

詳しくは、ホームページをご覧ください。(少し解りにくいですが・・)

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肝心の扉が写っていません。

2013年4月 8日 (月)

モコハウス S typeのディスカッション

先日、モコハウス本社で、今月から着工する新シリーズ「Stype」に付いて、ディスカッションを行いました。

集まったメンバーは、設計者、大工さん、現場管理者、営業担当、事務担当、総括の私です。

いつもは、講師を招いての講習会ですが、今回は自分たちでのディスカッションとなりました。

モコハウスのデザイン・性能・快適さはそのままに、1800万円前後の価格設定とするための、技術的な意見、デザインに付いての考え方等々、多岐の分野にわたり皆さんから活発な意見が出されました。

管理部門だけではなく、実際に仕事をしている大工さんからも、多くのアイデアや意見がだされ、とても有意義な会議となりました。時間が足りないほど、あっという間の3時間半でした。

こうして、有意義な意見が取り入れられ、より良いStypeが誕生します。

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