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2017年4月14日 (金)

ZEH住宅とは

政府の目標として「住宅については2020年までにZEHゼッチ(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)を標準的な新築住宅とすることを目指す」と発表されています。

ZEH(ゼッチ)(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)とは、住宅の高断熱化と高効率設備により、快適な室内環境と大幅な省エネルギーを同時に実現した上で、太陽光発電等によってエネルギーを創り、年間に消費する正味(ネット)のエネルギー量が概ねゼロとする住宅です。(*経産省 資源エネルギー庁  省エネルギー・新エネルギー部  省エネルギー課HPより)

この文言を素直に読むと「快適」と「省エネ」を同時に実現、と書かれているのでZEH住宅にすると「省エネ住宅」すなわち「快適住宅」にもなると理解してしまいます。

でもそうでしょうか。

というのは、その経産省のZEH基準となるUA値は0.6W/㎡・K(4~7地域)程度であり、「省エネ法」による1999年(平成11年)次世代省エネ基準から今回の「ZEH基準」まであまり向上していないからです。

変わったのは断熱性能を示す表現方法で、旧来の建物の形状などの熱負荷も考慮した建物全体の断熱性能を表す熱損失係数「Q値」(単位:W/㎡・K)から、外皮の断熱性能の平均値を示す「UA値」に変わったことです。肝心の住宅性能に関しては17年間大きく進歩はしていません。

<*注)U値は外皮断熱性能の平均値を示すので、建物形状をふまえた建物全体の断熱性能を示すQ値が悪くても、U値で表すと同じ数値になってしまうことがあり、これに関してはむしろ悪い結果を生み、以前よりも後退したことになります。>

「ZEH」ハウスは、住宅性能は少々低くても太陽光パネルの発電能力を上げ、加えて省エネ化されたエアコン、照明のLED化、省エネの給湯器などを採用して「創エネ」によって、基準1次エネルギー消費量をゼロ、もしくは下回わるようにすればよいのです。

つまり、住宅会社が特に技術を磨いて住宅の基本性能の向上を目指さなくても、設備機器類を省エネ化して太陽光パネルなどを設置すれば差引エネルギーゼロの「ゼロエネ住宅」ということになります。

今回の政府目標はエネルギーの「ゼロ」化が目的であり、それは必ずしも快適な住宅を目指しているということではないので、エネルギー問題と、快適な室内住環境とは分けて考える必要があることをこれからの住宅購入者は知らなければなりません。

因みに、当地域の「建築物省エネ法」による平成28年の省エネ基準UA値0.6W/㎡・K(Q値換算≒2.0W/㎡・K)は、18年も以前の平成11年の次世代省エネ基準の等級4を少し上回るレベルなので、エアコンも各室に1台は必要、廊下・トイレ・浴室は寒い又は暑く快適な住環境にはなりません。
特に高齢化していく時代にあって、暖かい居間から極端に寒い浴室やトイレに移動した場合のヒートショックなどには対応しません。寒い時にも暑い時にも家中どこへ行っても温度差がないのが本当に快適な住宅なのです。

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