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2017年4月

2017年4月24日 (月)

国内最高峰の断熱気密性能を持つモデルハウス誕生

モコハウスは今までに4棟のモデルハウスを作って来ましたが、今度5棟目となるモデルハウスを箕面森町に作ります。

毎回、次世代省エネ基準をはるかに超える高断熱・高気密のモデルハウス(2棟目Q値:1.6W/㎡K→3棟目0.84W/㎡K→4棟目0.69W/㎡K)を公開して来ましたが、今回のモデルはQ値0.52W/㎡K≒UA値0.2W/㎡K国内最高ともいえる性能を持ったものです。
(13年の省エネ基準の改正により熱損失係数Q値の表示ではなく外皮平均熱還流率の値を示すUA値に変更された。)

今回のモデルは、長年にわたり高断熱高気密住宅に取り組んできたモコハウスが今までに施工法・プラン・空間構成・建材・素材なども含め快適に関する課題を蓄積したしてきたノウハウと実績を集約した基本モデルといえるものです。

先に述べたように、断熱・気密性能は、国内最高峰といえるUA値0.2W/㎡・Kの超高性能で、北海道地域の25年省エネ基準(UA値0.46W/㎡K)の2.3倍もの断熱性能を持つことになります。当地域と比較すると4.4倍のも性能ということになります。(当地域UA値0.87W/㎡K)

この性能の体感は私も含めほとんどの方が未体験だと思います。
私は建物上下間(屋根面と1階床面の表面温度)の温度差は限りなく『ゼロ』に近づくことが理想だと思っています。現在のモデルハウスではその温度差は≒1℃程度ですが、やはり1℃の差でも体には感じてしまいます。
ここまで性能を煮詰めても実際は浴室・トイレなどとリビングなどでは1~1.5℃程度の温度差発生する場合があります。

一般的には真夏に2階に上がると汗がドッと吹き出し、真冬は1階の床や足元が寒いということが当たり前のように思われています。でも、そんな家はいくら良い自然素材を多用していても、いくらいいデザインの家でも決して快適な住宅とは言ません。
また、温度差が熱中症やヒートショックなど健康にも良くないことは言うまでもありません。

モコハウスが今回の箕面森町に建てる、国内最高峰といえる断熱性能を持った家、一体どのような体感がで来るのか、私は本当にワクワクしています。

限りなく快適で健康的な住宅を作りたい。
これは、住宅建築に携わる技術者として、私の永遠の夢ともいえるものです。

 

2017年4月14日 (金)

ZEH住宅とは

政府の目標として「住宅については2020年までにZEHゼッチ(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)を標準的な新築住宅とすることを目指す」と発表されています。

ZEH(ゼッチ)(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)とは、住宅の高断熱化と高効率設備により、快適な室内環境と大幅な省エネルギーを同時に実現した上で、太陽光発電等によってエネルギーを創り、年間に消費する正味(ネット)のエネルギー量が概ねゼロとする住宅です。(*経産省 資源エネルギー庁  省エネルギー・新エネルギー部  省エネルギー課HPより)

この文言を素直に読むと「快適」と「省エネ」を同時に実現、と書かれているのでZEH住宅にすると「省エネ住宅」すなわち「快適住宅」にもなると理解してしまいます。

でもそうでしょうか。

というのは、その経産省のZEH基準となるUA値は0.6W/㎡・K(4~7地域)程度であり、「省エネ法」による1999年(平成11年)次世代省エネ基準から今回の「ZEH基準」まであまり向上していないからです。

変わったのは断熱性能を示す表現方法で、旧来の建物の形状などの熱負荷も考慮した建物全体の断熱性能を表す熱損失係数「Q値」(単位:W/㎡・K)から、外皮の断熱性能の平均値を示す「UA値」に変わったことです。肝心の住宅性能に関しては17年間大きく進歩はしていません。

<*注)U値は外皮断熱性能の平均値を示すので、建物形状をふまえた建物全体の断熱性能を示すQ値が悪くても、U値で表すと同じ数値になってしまうことがあり、これに関してはむしろ悪い結果を生み、以前よりも後退したことになります。>

「ZEH」ハウスは、住宅性能は少々低くても太陽光パネルの発電能力を上げ、加えて省エネ化されたエアコン、照明のLED化、省エネの給湯器などを採用して「創エネ」によって、基準1次エネルギー消費量をゼロ、もしくは下回わるようにすればよいのです。

つまり、住宅会社が特に技術を磨いて住宅の基本性能の向上を目指さなくても、設備機器類を省エネ化して太陽光パネルなどを設置すれば差引エネルギーゼロの「ゼロエネ住宅」ということになります。

今回の政府目標はエネルギーの「ゼロ」化が目的であり、それは必ずしも快適な住宅を目指しているということではないので、エネルギー問題と、快適な室内住環境とは分けて考える必要があることをこれからの住宅購入者は知らなければなりません。

因みに、当地域の「建築物省エネ法」による平成28年の省エネ基準UA値0.6W/㎡・K(Q値換算≒2.0W/㎡・K)は、18年も以前の平成11年の次世代省エネ基準の等級4を少し上回るレベルなので、エアコンも各室に1台は必要、廊下・トイレ・浴室は寒い又は暑く快適な住環境にはなりません。
特に高齢化していく時代にあって、暖かい居間から極端に寒い浴室やトイレに移動した場合のヒートショックなどには対応しません。寒い時にも暑い時にも家中どこへ行っても温度差がないのが本当に快適な住宅なのです。

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