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2016年3月

2016年3月28日 (月)

お叱り

昨日、宝塚のA様からA様邸新築工事において、クレーン車による建て方の作業方法や作業トラックの駐車につき、お施主A様のお隣様からお叱りを受けたとのメールをA様から頂きました。

内容はクレーン車の作業方法、吊り荷をお隣様の上空を断りもなく通過させたということです。
相手様への断りなしに、上空を通過させることはあってはならないというだけではなく、万一の場合には大きな事故にもつながりかねません。

A様からは、事前に弊社の担当営業と工事担当者に、作業前日にはお隣さんにお断りを入れておいてほしいとのお話をしたとも伺いました。

また、お隣様からはこうも言われたそうです。
(お隣様)「大手の一流会社に頼まれたらこんな事は無かっただろう」

(A様)「モコハウスさんは大手ではありませんが、二流ではなく、小さいけれどやることは一流であって欲しいと思います。作るものの内容も大事ですが管理面の善し悪しが一流、二流を決める要素として大きいと思います。」 (以上メール原文のまま)

以上の是非を言うなら、何の断りもなく吊り荷をお隣の上空を通過させるなどということは、一流二流の問題ではなく施工者としてあってはならないことだと思っています。

今回、このような初歩的な内容のお叱りメールを頂いたことに、私は心から恥ずかしさを覚えています。
また、もし一流会社なら・・・と言われたことに大きな悔しさを感じると同時に、私自身の指導力のなさを思い知らされた気がします。

と言いますのもモコハウス設立時に、以下を<モコハウス社員心得>として示していました。
○モコハウスは常に一流かつ先端の技術を目指すべし。
○困難から逃避することなく、常に勇気を持って立ち向かうべし。
○いかなる場合にも嘘を述べることなく、常に正直に徹すべし。
○各自各立場にあって、職責の研鑽に一層の精進をなすべし。
○上下相和し、モコハウスに関連する全ての人と共存共栄を図るべし。

上記一つ目の「一流かつ・・・・」は私がモコハウスの社員に常にそうあるべしと期待していることなのです。例え会社は小さくとも自分たちは常に一流であるとの心を持てと。

言うは易し、今回の件は、担当者の責任などではなく、わずか数人の社員にさえその<心得>を徹底できなかった私の責任であることを痛感させられた次第です。

また、A様からご指摘を受け自分が書いた<心得>を見直すと一流たれとは、主に技術面や精神面を指していたように思います。
今後、A様ご指摘頂きましたように、仕事の内容のみならず当然管理面など全ての事項において一流を目指し、社員一丸となって精進する所存です。

今回はお隣のK様、お施主様のA様には大変なご迷惑をお掛けし、ご不快な思いをさせてしまいましたことを当ブログでも併せてお詫び申し上げると共に、モコハウスの至らなさをご指摘を頂きましたことに心よりお礼申し上げます。

今回は、このような恥を隠すことなくオープンにし、逆にこれをチャンスと捉え、例え会社は小さくてもすべての点において一流であることを目指すきっかけにしたいと思った次第です。

今後のモコハウスにご期待ください。

最後になりましたが、このような欠陥だらけのトップを補い支えてくれる社員の皆さんに感謝です。

2016年3月11日 (金)

モコハウスと大手ハウスメーカー

モコハウスと大手ハウスメーカとでは住宅としての性格を異にしますので、本来同じ土俵に乗ることはあまりないのですが、お客様の住宅に対するコンセプトがはっきりしていないのか時には大手ハウスメーカーさんと競合することがたまにあります。

そんなお客様は、会社のブランドというか安心感というかそんな形での比較をされます。
一般的に考えられる安心とは、大手だから将来に渡ってその会社は存続するはず、住宅に対する品質管理が行き届いているはず、またその家に何か欠陥があってもすぐに何とかしてくれるはず、等々がお客様が将来的に考える安心ではないかと想像できます。
そして、それらは決して間違いではないと思います。

確かに常識的に考えて大手企業は会社の継続に関する可能性は高いと言えます。ただ会社自体は事業を継続しても事業内容の変更はあるかも知れません。(因みに、日本中には規模は小さくとも創業何十年という会社・お店は大手企業の数より多くあると思います。)

また、品質管理に関してはもともとは昭和30年~47年に渡る高度成長期に、今までの工務店では安定的な住宅供給が追い着かなくなり、一定品質の住宅を大量生産することを目的として作られたのですから、それはプレハブメーカーの最も得意とするところだろうと思います。
言い換えると大手プレハブメーカーは安定的に大量供給することを前提に作られた面があり、実際に住まうお客様との対話を重視しながら、その生活にまで踏み込んだきめ細かい建築計画が出来ない面があります。(各メーカー独自の工法や各メーカーが独自の仕様があるため) 勿論、ハウスメーカーでもお客様の要望される間取のプランはできますが、それはあくまでも間取図面であって、建築計画図ではありません。間取図と建築家による建築計画とは根本的に違うものです。
*「設計者」と「建築家」の違いは少し古いですが、2012年3月10日のブログ「モコハウスの設計」で書きました。

また、よく気にされる竣工後のアフターフォローの問題ですが、あるお客様はメーカーによっては30年保証をしてくれるなどと仰っておられましたが、定期的に有料のメンテナンスをすればの話で、無条件かつ無償で保証してくれる訳ではありません。

極論ですが、仮に30年間何かあればいつでも面倒見てもらえると思って、精神的(身体的ではない)に安心し、かつ決められたメンテナンスを実行し30年、40年間無事に過ごせたとしても次世代省エネ基準(当地域でのQ値2.7W/㎡・K)をかろうじてクリアしている程度のハウスメーカーの性能では、建物自体が無事であっても、30年後には相対的な基本性能の低下のため身体的に住ずらく(購入者の高齢化による暑さ寒さ)解体して建て替えるはめになるかもしれないことは想像に難くありません。
建て替えを喚起し、自ら建てた家の新陳代謝をはからなければ、メーカーの大きな工場は維持できなくなり存続していくことができなくなるとも言えます。

寿命に関していうと、現在の品質基準の木造住宅はまじめに作り込まれていれば、定期的に有料メンテ契約など結ばなくても、15~20年程後に外装のメンテナンスをしっかりとやれば、製品関係は別として基本的には何もしなくても十分に維持できます。
我田引水になりますが、モコハウスのように外断熱仕様かつ高性能な断熱気密性能を持つ住宅は理論的にも実際的にも躯体内結露等の発生などなく、つまり構造体が腐朽菌に侵されることなど考えられないので、建物の耐久性は30年40年どころではありません。60年70年先の事は推測の域に入るので保証できませんが、理論上は充分に残るはずです。

また仮に、何十年先にメンテナンスを実行するにしても木造在来工法であれば、普通の大工さんや一般的な関連業種(屋根・外壁・躯体・内装etc)でメンテナンスすることが可能です。対してプレハブの場合は工法とか使用材に汎用性のない専用パーツを使用しているため、そのメーカーが存続していなければメンテができなくなりますし、仮に会社が存続していたとしてもメンテナンスはそのメーカーに縛られることになります。(各社による見積の自由さがない)

先にも書きましたが、ブランド力や大手メーカーゆえの安心感があるにしても、大量生産を基本とするハウスメーカーと、我々のように性能も含め一軒ずつお客様の仰るご希望を設計者がヒアリングし精神的にも踏み込んでプランニングする住宅では根本的お客様に与える満足度は必然的に異なります。
また、費用においても同等性能の住宅を建築すると仮定すると、発注システム上、また経費の関係上、間違いなくメーカーの方が高くつきますし、先の理由から施工不可能な場合が多いと思います。

上記ダラダラと書いてしまいましたが、このあたりがメーカーと工務店の違いなのですが、それを横において会社の大きさだけで比較されてしますとどう説明してよいか戸惑うことがあります。
後は、理論的(実際的)な安心と、心理的な安心の違いなのでご説明のむつかしいところではありあます。

最後になりましたが、内容の違いが理解できたとして、実際問題一番の難問は素人の方が世間に数ある工務店の中から、どうやって安心できる工務店を探しだすかということが最大の課題ということになります。工務店間にばらつきがあることも確かですから。

2016年3月 4日 (金)

ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー

 長い間、ブログを書くのをサボってしまい再開のきっかけがなかなかつかめずにいましたが、昨年の10月に応募していた「ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー」の優秀賞受賞の連絡を受けたことをきっかけに再開することに。

そもそも、この表彰制度の趣旨は純粋に住宅の性能だけを評価するものではなく、「建物躯体とエネルギー設備機器をセットとして捉え、トータルとしての省エネルギー性能の優れた住宅を表彰し、さらなる省エネルギーによる環境負荷削減の推進と快適な住まいの実現に貢献することを目指しています。」となっています。
つまり 太陽光発電システムやエコキュート、LED照明、HEMSの採用、等々住宅の基本性能に関係のない住宅設備機器からの省エネルギーを加算してトータルの消費エネルギーを総合的に計算するため、快適な住環境を得るために住宅会社が最も大切にしなければならない住宅性能の追及がおろそかになってしまうことになります。
従って、純粋に断熱気密性能の向上を目標とするモコハウスでは応募にあまり積極的ではなかったのですが、一つの指標としての受賞を目指すことにしたのです。

私は何も上記設備機器の設置を不必要と考えている訳ではありません。
建築物ではない住宅設備の省エネ性に頼って住宅の省エネ性能をおろそかにしてしまう業界の風潮に違和感を覚えるのです。

住宅の基本性能さえしっかりと作り込んでおけば、各種機器の設置や追加はいつでも出来るし、金をかけてそれらの機器を設置しても、住む人が直接快適になる訳ではありません。
また、言うまでもなく機器類には寿命があり寿命が尽きればただのゴミです。しかし断熱や気密住宅の性能や建物の強度は一度建ててしまえば、その住宅がある限りその快適さや強度を持続し続けるのです。

私の持論は住宅性能にコストをかけて基本性能をしっかりと確保したうえで、予算に応じて省エネ機器類を付加して行けば良いという考え方です。(予算があれば必要な機器だけを付ければ良い)

基本性能のしかっかりとして家を建てておけば、将来にわたり各種省エネ機器も、より有効に機能するのは言うまでもありません。

断熱気密のしっかりとした家を建てておけば、各種省エネ機器(エコキュー・LED照明・APF6.5以上のエアコン・節水トイレ・断熱浴槽etc)から得られるエネルギーなど優におつりがきます。勿論モコハウスではそれら必要な機器は当然採用しています。
積極的に推奨していないのは太陽光発電だけです。太陽光の話をすると長くなるので今回は省略しますが、今のところは、より高い発電効率で建物に悪影響を与えない施工性、またより安価な製品の出ることを待っています。加えて蓄電池の開発も待たれるところです。これらの技術は急速に進んでいますから、慌てなくてもそれからでもいいのではないかこと考えています。

以上、折角賞を頂いておきながら素直に喜ばないのは審査委員会の先生方に申し訳ないのですが、このように思う次第です。

また言うまでもなく、断熱性能を向上させるだけで快適な住環境が得られる訳ではありません。その住宅の持つ性能を最大限に生かした空間設計やデザインが必要です。
それらが総合的に機能してこそ人にやさしい快適な住宅が生まれるのです。
モコハウスは、高性能を住宅作りのための一つの要素と捉え、今後共より一層快適な住宅造りを目指していくつもりです。

*以下は参考までに、ハウスオブザイヤーインエナジーの趣旨と評価の視点です。

<趣旨>
「ハウス・オブ・ザ・イヤー・インエナジー」は、建物外皮とエネルギー設備機器を一体として捉え、トータルとして省エネルギー性の優れた住宅を表彰する制度です。
表彰住宅の選定にあたっては、学識経験者などで構成される審査委員会が厳正な審査を行います。
本制度はジェントルマンシップに基づく一般財団法人による公平・中立な表彰制度であり、日本における省エネルギー住宅の普及と質的な向上に貢献することを目指しています。

<評価の視点>
(評価の視点) 視点1: 外皮・設備の省エネルギー性能値 住宅の躯体・開口部・設備機器の性能を、「住宅の省エネルギー基準*(平成25年10月1日施行)」により数値化して評価 *エネルギーの使用の合理化に関する建築主等及び特定建築物の所有者の判断の基準(平成25年経済産業省・国土交通省告示第1号)  視点2: 多様な省エネルギー手法の導入 視点1での定量的な評価が難しい省エネルギー技術・手法などを総合的に評価  視点3: 省エネルギー住宅の普及への取り組み 供給戸数、供給価格、情報発信等を考慮し、省エネルギー住宅普及への各種取り組みを総合的に評価

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