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2013年9月 8日 (日)

2020年オリンピック、東京に決定

「2020年のオリンピック開催地が東京に決定」、日本人にとって待ちに待ったうれしいニュースです。

本来、東京(日本)はイスタンブール、マドリードと比べ、開催地としての実力はインフラの整備度、環境、施設の充実度、資金力、その他の面においても勝っていたと思います。

でも、今回の決定は、その実力だけではなく、ロビー活動も含め東京の力を表現し、ネガティブキャンペーンも覆す、優れたプレゼンテーションにあったと言われています。

仮に、マドリードのプレゼンが優れていて、日本のプレゼンが劣っていれば、実力のある日本の方が負けていたかも知れないのです。

何事において、ただ実力があるだけでは、なかなか世には認められない、その力を、世に認められ、認識してもうためには、広報活動やその表現のためのプレゼン力の重要さを、改めて認識させられたように思います。

以前にも書きましたが、モデルハウスにご来場のお客さまのほとんどは、断熱・気密性能の重要さをご存知、又は関心がありません。それよりも太陽光パネルへの関心やご質問、又は漆喰など内装仕上への関心が多く、肝心の建物の性能に関してのご質問はほとんどありません。
それと価格、これは勿論大切な問題です。でも性能の比較はされることなく、価格の比較だけをされるようです。

太陽光パネル、仕上材いずれもお客様には大切な問題ではあります。でも特に太陽光パネルなどは、もっと発電効率が良く、建物の屋根にもダメージを与えないで、より安い高性能な製品が発売されてから取り付けても、決して遅くはありません。
また、太陽光パネルを設置したたからと言って、建物の居住性が良くなる訳ではありません。仕上材に関しても後日での変更は可能です。

しかし、住む人に快適さを与えるために最重要な要素である、断熱と気密性能を発揮するための施工は、基本的に建築時でなければ出来ません。そして、その性能は建物の存在する限り持続します。それに比べて、太陽光パネルには15年~20年程度の寿命しかありません。

でも、○○ホームは太陽光パネルをつけてくれるから、○○ホームにするというお客様も現実におられます。このお客様は、家の性能よりも、太陽光パネルの方を選択されたと言う事になります。

ほとんどのハウスメーカーは、断熱気密性能に関しては、熱損失係数Q値はⅢ地域(2.4W/㎡・K)、又はⅣ地域(2.7W/㎡・K)の基準をクリアーしているので、それで充分だと説明しているようです。
勿論、当該地域における、国の基準はクリアーしている事にはちがいありませんが、これは言わば最低の基準です。つまり、この数字をクリアーすれば快適になると言った基準値ではありません。
これは、この基準すらなかった頃と比べると、少しはましになったかも知れませんが、基本的には各室間の温度差を無くす(温度のバリアフリー)ことを目指して定められたものではありません。あいかわらず、空調を行っているリビングダイニングなどの部屋だけが暖かく、又は涼しいだけで、その部屋から一歩外に出ると、極端に温度差のある、寝室、廊下やトイレ、浴室などの部屋が存在します。そして、この温度差は高齢者などに悪影響を及ぼすヒートショック事故の原因になります。

つまり、各室間に温度差が発生すると、単に不快なだけではなく、健康にも重大な影響を及ぼす事になるのです。

このように、健康にまで影響を与える住宅性能と、太陽光パネルを比較してどちらを重視しなければならないかは言うまでもないことです。

でも、現実的には一般的な住宅購入者には、このよう比較思考はありません。

太陽光パネルとか仕上材は目に見えますが、厄介な事に性能は目に見えないので、住んでみないことには解らないと言うこともあります。でも住んでから解っても、既に遅いのです。
折角、大金を支払って新築したのに、夏は暑く、冬は寒いといった最低基準の家に、ずっと住み続けなければならない、これはとても悲しいことです。

モコハウスのような高性能住宅の存在を知らずに、他社で建てられたのなら致し方ないとしても、知った上で太陽光パネルの方を選択されたという事は、後はお客様の責任であると同時に、その断熱気密性能についての重要性に付いて、しっかりとプレゼンテーションできなかった事への責任を感じます。

「各室間に温度差があって、それがどうした」と言われてしまえばそれまでですが、特に厳冬の時期などにあって、家全体の温度がほぼ均一に保たれている家が、いかに快適かということについて、多分今の生活からは、想像できないのではないかと思います。

こういう選択をされるのは、我々のプレゼン不足もさることながら、毎度書いているように、政府やマスコミ等の住環境への無知や、広報不足、また、ハウスメーカーや太陽光パネルメーカーの各省庁へのロビー活動の成果なのでしょうか。

いずれにしても、「2020年・東京オリンピック開催決定」おめでとうと心から申し上げます。

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