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2007年12月23日 (日)

無垢の木材が持つ自然の力

今回はモコハウスで使用している赤松の無垢材が実生活にどのような効果をもたらすのかを試した実験結果の報告です。

11月24日投稿のブログでは同じ赤松の吸排水分量の試験をし、1㎡当り750ccもの水分を吸収する事を実証しました。6畳間換算で30リットル。(板厚3cm)

今度はモコハウスで使用している同じ木材を使って、木材が水分を吸水したり排水したりする事が、実際に使われている部屋で具体的に一体どのような効果をもたらすのかを実験してみました。

Photo

写真では少々見辛いかも知れませんが、赤い棒線は現在ほとんどの住宅で使用されている仕上げ材の代表である、床が樹脂塗装されたフローリング、壁・天井がビニールクロス貼りと言った仕上げです。それに対して、黒の棒線はモコハウスで、床・壁・天井を無垢の松板もしくは杉板を標準仕上げとした仕様です。そしてグラフはその「呼吸作用」の違いを示したものです。

グラフを具体的に説明すると、梅雨時など湿度の高い季節にはクロス張りや呼吸をしないフローリング等新建材で仕上げた室内は湿度が80%近くまで上昇するのに対し、無垢の木材を使用したモコハウスでは約70%までしか上昇しません。(湿気を吸っている)

又、冬季など空気の乾燥した季節における比較では、新建材を使用した室内の湿度が30%にまで低下したのに対して、モコハウスでは約50%をキープしています。(水分を吐き出している)

以上のように無垢の木材は、電気を使用した、除湿機や加湿機を使わなくても適度な調湿をしてくれているのです。加えて以前に書いたと思いますが、適度な断熱性、ストレスホルモンを低下させる香り、目に優しい反射光等々多くの長所を持っているのです。

このような多くの特徴を持つ建材を人工的に作るのは殆ど不可能に近いでしょう。このような材料がたった一粒の小さな種から、人工的なエネルギーを使わずに出来るという事は自然の驚異としか言いようがない気がします。地球の温暖化にとって脅威のCO2を排出せず、逆にCO2を分解しながら成長するのですから。木材は本当にすごい建材です。

この実験をしてくださったお客様のH様に感謝します。

*当テストで使用した調湿箱の大きさと試験した木材の大きさは、実際のモコハウスモデルの大きさとそれに使用した木材の量とに比例しています。

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